ソーシャルレンディング投資だけでリタイアするにはいくら必要?

 

 

ソーシャルレンディング投資は、不労所得に非常に近い形の収入を得られます。一度投資した後は、特に相場をチェックする必要もなく、毎月振り込まれる分配金を受け取るだけです。ソーシャルレンディング投資だけで十分な生活資金が得られれば、仕事を退職してリタイア生活を送ることも不可能ではありません。

では実際にどれくらいの貯金があれば、ソーシャルレンディング投資だけで生活していくことができるのでしょうか。

 

1.ソーシャルレンディングの平均的な利回りは7.5%程度

まず知っておきたいのは、ソーシャルレンディングの年利がどの程度のものが多いかということです。現在日本のソーシャルレンディング業界で運営されている案件の平均的な利回りは7%~8%と言われています。間を取ると7.5%といったところでしょう。

ただし2018年に入り、高利回りの案件を提供していたラッキーバンク、そしてグリーンインフラレンディングが現在案件募集停止状態に陥っています。それでもクラウドリースやトラストレンディングなど、利回り10%以上の案件を中心に運営している会社もありますが、全体的な平均利回りはやや下降傾向にあるでしょう。

 

2.安全を図るのであれば6%程度の利回りにしておきたい

そして注意しておきたいのは、ソーシャルレンディングの利回りの高さは、そのままリスクの店につながる点です。現在ソーシャルレンディング会社の中で、営業停止状態に陥っている「みんなのクレジット」「ラッキーバンク」「グリーンインフラレンディング」この3社とも、全て高利回りを謳い文句に案件を提供していました。

その結果、行政処分が入ったり資金繰りの悪化などがあり、投資家に対し投資資金を返済できていない状態です。

もしソーシャルレンディングの金利収入で生きていくのであれば、金利収入を生み出す原資の損失は、命取りになります。原資を損なう事態があれば、一気に収入が減り死活問題となってきます。

つまり金利収入を考えて行く上では、ハイリスクハイリターンな投資先を選ぶことは避けるべきです。基本的にはミドルミドルリターン、できればローリスクローリターンの投資手法を選んで行きたいところです。

その意味で考えると、メインの投資先になるソーシャルレンディング会社は、規模が大きく倒産リスクのない会社、運用実績豊富な会社です。具体的にはクラウドクレジットオーナーズブッククラウドバンクが中心になっていくでしょう。

そして現在これらの会社で運用されている案件の平均的な利回りは、5%から7%中心です。間をとって6%程度の利回りの案件への投資が中心になるでしょう。

一般的な投資で考えれば、年6%の利回りも十分に高い数字です。株の配当金は良くても年利2%~3%ですし、不動産投資も手堅いマンション投資を行っていくのであれば、年利5%で十分な数字と言われています。

 

3.短期中心、分散投資をすると利回りは低下する

またリスク回避対策として、分散投資、短期運用案件中心に投資して行きたいところです。分散投資をすると、その分入金手数料や出金手数料がかかってしまうため、毎月2,000~3,000円前後の経費が発生するでしょう。

また短期案件投資は、長期運用案件よりも大きく利回りが低下します。

例えば1年間の運用案件に投資する場合、実際資金が拘束される期間は投資から運用開始運用終了から銀行口座への返金を含めると、約13ヶ月程度です。最終的な利回りは12/13になります。

しかし3ヶ月の運用案件に投資しているとやはり前後1ヶ月程度のタイムロスが発生するので、投資資金の拘束期間は4ヶ月程度になるでしょう。つまり実際の利回りは3/4程度になってしまいます。

年利6%を目指していても、資金の拘束期間を考えれば、実際の年利は4.5%程度でしょう。

さらにソーシャルレンディングは源泉徴収として20.42%の税金が徴収された状態で、自分の口座に振り込まれます。4.5%から約20%の源泉徴収が行われると実質の年利は3.6%だと考えられます。

もう少し利回りを高くできるような中長期案件への投資も行うことを考え、手取りの年利は4%を目指しましょう。

 

4.1人で生活するだけの生活費を稼ぐには

では実際に1人で生活するための生活費は、どの程度必要でしょうか。これは住宅の有無にも関わってきますが毎月の単身者の生活費は家計調査によれば16万円程度だとされています。

16万円×12ヶ月で年間192万円。生活費に余裕をもたせるために200万円とします。その程度の所得ならば、所得税や住民税の金額は非常に少なく済みますし、確定申告を行えばソーシャルレンディングの源泉徴収税も大半が戻ってきます。

またリタイアするということは、会社への通勤もなくなります。都心などに家を借りる必要もないでしょう。親から相続できる住宅があれば、住まいに係る経費は修繕費と固定資産税程度で済みます。

年間200万円の年利4%と考えると、ソーシャルレンディングで用意するべき資金は5,000万円です。5000万円で手取り200万円の投資益を得られれば、単身者の人ならば十分生活できるラインでしょう。ただし時間に余裕ができてくると、余暇に費やすお金が今以上に必要になるかもしれません。余裕を持って年間250万円の運用益を得体のであれば、6,000万円以上のお金が必要です。

 

5.家族を養って生活するだけの生活費を稼ぐには

一方家族を養うとなると、必要な生活費はうなぎのぼりになってきます。夫婦で生活するのであれば22万円程度は欲しいところ。子供がいるのであれば30万円は必要になってきますし、住居費も高くなります。

1ヶ月30万円、つまり年間360万円のソーシャルレンディングの利益を得るためには、8,700万円以上必要です。それだけの金額をソーシャルレンディング投資のために用意するのは、なかなか難しいかもしれません。

 

6.バイト収入と合わせて生きていくならば3000万あれば大丈夫?

一方、ソーシャルレンディング投資で生活費を得られると考えると、毎日の生活には十分過ぎる余裕が生まれるでしょう。

仕事のストレスは、同じ会社でずっと働かなければいけない、職場を変えることができないなどの不自由さに起因する側面が大きいです。アルバイトであれは職場からの拘束度は社員時代よりもはるかに低いですし、比較的自由に職場を変えることもできます。仕事の時間もフルタイムではなければ、ストレスも大きく軽減されるでしょう。

アルバイトで10万円程度の収入を得られるのであれば、ソーシャルレンディングで稼ぐべき収入、そして用意しなければ行けない資金も大幅に減ります。

例えば3,000万円あればソーシャルレンディングで120万円、つまり毎月10万円の収入が得られます。アルバイトで10万円稼げれば、合わせて20万円。住居代がほとんどかからない状態であれば生活費に20万円も使うことができます。単身者で生活費20万円あれば、随生活に不自由さや物足りなさを感じることもあまりないでしょう。

リタイア生活と言っても、あくまで会社社員としてのリタイアであり、労働から完全にリタイアする人は少ないです。

今は副業で稼ぐ手段も豊富にあります。アルバイト生活とソーシャルレンディング投資で、セミリタイアしながら働くということを視野にいれていけば、貯蓄すべき資金も現実的な金額になっていくでしょう。

 

ただし現実問題、ソーシャルレンディング一本で投資をすることはやはり危険です。まだまだ新しい投資手法だけに、これから問題が起こってくる可能性もあります。資金が貯まったところで、ソーシャルレンディングだけではなく現物資産である不動産投資、流動性の高い株式投資なども検討し、運用益を生み出す原資を守ることを第一に考えていきましょう。

 


関連記事


ランキング


おすすめ記事

クラウドクレジット

ピックアップ記事

  1. 2018.08.03

    今利用したいソーシャルレンディングのキャンペーン!どんな会社が実施している?

    ソーシャルレンディング各社では、投資家勧誘また投資募集の促進策として、各種のキャンペーンを随時実施し…
  2. 不動産開発と再生可能エネルギー施設

    2018.04.11

    ソーシャルレンディングの投資先の事業にはどんな種類のものがある?

    ソーシャルレンディングで投資をする時、投資案件の選定のために見るポイントとして「…
OwnersBook