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少額投資のメリット・デメリット

ソーシャルレンディングの投資スタイルの一つとして、少額の資金を多数の案件に投資していく手法があります。

一つの案件にまとめて100万円投資をするよりも、例えば5万円や10万円で少しずつ何十件もの案件に投資していくのです。

 

こういった投資手法にはどのようなメリットやデメリットが存在するのでしょうか。

 

 

1.少額ずつ投資することのメリット

 

まず少額で投資することのメリットを考えてみましょう。

 

1-1.少額投資はリスク分散になる

 

少額投資の最大のメリットはリスク分散ができることです。

ソーシャルレンディングには案件リスク、そして利用するソーシャルレンディング会社のリスク、さらには融資する業界リスクなど数々のリスクが存在しています。

 

また投資をするタイミングによって時期的なリスクも存在します。

 

例えば手持ち資金の1,000万円を一つの案件に全額投資してしまうと、仮にその案件もしくはその利用しているソーシャルレンディング会社に問題が発生した場合、投資資金を一気に失ってしまう可能性があります。

 

しかし毎月50万円ずつ20ヶ月に分けて投資し、さらにその50万円を5万円ずつ10案件に分けて投資を行っていけば、時期的なリスクの分散によって市況リスクの影響を抑えることができます。

 

さらに様々な業界の案件に投資すれば、不動産業界、エネルギー業界、エンターテイメント業界などに投資できるので、融資先業界から受けるリスクの影響も分散できます。

 

そして利用するソーシャルレンディング会社も分散しておけば、仮にその中の1社が倒産しても致命的なダメージは避けられるでしょう。

 

また投資案件も分散しておけば、100案件のうち一つや二つの案件で貸し倒れが起きたとしても、他案件のソーシャルレンディング投資で得た利益でその損失を埋めることができるでしょう。

 

このように少額ずつ多様な案件に投資していくことで、ソーシャルレンディングに起こり得る様々なリスクを軽減できるのです。

 

1-2.いろいろな会社のことを知ることができる

 

現在日本では20社以上のソーシャルレンディング会社があります。

少額ずつ分散投資をしていくと、利用する会社も5社、10社と増えていくことでしょう。

 

ソーシャルレンディング会社にも様々な特徴があり、それぞれの会社ごとに取り扱う案件の条件の傾向、また融資先の傾向、融資する業界の傾向などが分かれています。

 

色々な会社を使って投資を経験することにより、自分に最適な会社を選ぶことが可能です。

またソーシャルレンディング全般に関する知識を深めていくこともできますし、色々な会社のセミナーに参加してリスク管理や収益性アップのために何をすればいいかなどが学べるでしょう。

 

1-3.キャンペーンなどを利用できる

 

ソーシャルレンディング会社では、投資家募集のために様々なキャンペーンを実施しています。

例えばメールマガジンを登録するだけでキャッシュバックがあるもの、一定のお金を口座に入金して投資することでキャッシュバックが行われるキャンペーンなどがあります。

投資を始めるついでに色々な会社を利用しながらそういったキャンペーンに参加できますので、キャッシュバックキャンペーンを利用すれば利益率を高めることができます。

 

特に運営を開始したばかりのソーシャルレンディング会社は知名度アップと会員数獲得のため、こういったキャンペーンを打つことが多いです。

少額投資を行っていけば同時にこのようなキャンペーンを利用できるでしょう。

 

2.少額投資のデメリット

 

では少額投資を行うデメリットにはどんなものが考えられるでしょうか。

 

2-1.投資回数が増えるので、入金手数料がかかる

 

少額投資を行うことの最大のデメリットは、投資開始の際の入金手数料がかかるという点です。

例えば月に一回、一案件のみに投資するのであれば、1社の口座に入金するだけで済みます。

ネットバンクなどに口座を持っていれば、月2回程度は無料で入金できることも多いので入金手数料が発生しません。

 

しかし毎月5回10回と投資すると、それだけ利用する会社の数が増えて入金する機会も増えます。

そうすると1回あたり200円、300円と手数料がかかり、毎月1000円以上の出費になることがあります。

毎月数千円程度の分配金しか得られない投資家にとって、入金だけで1,000円も手数料がかかるのは大きな痛手です。

 

対策としては複数のネットバンクに口座を持ち、できるだけ無料で入金できる回数を増やしておくと良いでしょう。

 

2-2.再投資のために出金手数料もかかる

 

また入金だけではなく、出金手数料がかかることも問題です。

例えば分配金や償還金を他の会社に投資する時は、一旦自分の銀行口座から出金した後に再投資を行います。

 

しかし分配金の金額が多くない人は、複数の会社の分配金を一度口座に集めないと再投資ができないこともあります。例えば最低投資金額が2万円のソーシャルレンディング会社に投資をするため、4,000円ずつ資金を集めると5社から出金しなくてはいけません。

そうすると5回分の出金手数料がかかってしまいます。

 

仮に1社に大金を投資して毎月2万円の分配金が入ってくるのであれば、分配金2万円を再投資する際の出金手数料は一回だけで済みます。

このように少額ずつ投資していると再投資のために手数料がかかり、かえって投資意欲が削がれてしまうというデメリットがあるのです。

 

対策としては出金手数料がかからないソーシャルレンディング会社を利用する、デポジット口座がなく分配金や償還金が自動的に毎月銀行口座に振り込まれる会社を利用すると良いでしょう。

 

2-3.少額投資ができない会社もある

 

また会社によっては最低投資金額が10万円という会社もあります。

ソーシャルレンディング会社の中には1万円からの少額投資が可能な会社もありますが、会社によって条件はそれぞれ異なっており、中には5万円や6万円、さらには10万円が最低投資金額という会社もあるのです。

 

そういった会社に投資するにはまとまった金額を用意する必要があり、少額投資は難しいです。

少額投資を行うのであれば、できるだけ最低投資金額が低い会社を利用すると良いでしょう。

 

ある程度の分散投資はリスク管理のため必須。少額すぎる投資は考えもの

 

このように少額投資はリスク分散のためには絶対に必要な行為です。

しかし、投資効率の点で考えると入出金時に手数料がかかる傾向にあります。

 

そのため手持ちの資金が少ない人にとっては利回りを圧迫する結果になってしまい、なかなか投資金額を増やすことができないでしょう。

 

つまり2万円ずつなど過度の少額投資はソーシャルレンディング投資の旨味がなくなってしまうため、できれば行わない方が良いと考えられます。

 

一方で、1社内で複数の案件に投資していても、分配金はまとまって自分のデポジット口座もしくは銀行口座に振り込まれるので、同じ会社内での分散投資であれば資金運用面でのデメリットは少ないです。

 

つまり投資に利用する会社の数は最初2~3社に絞り、それぞれの会社の中で融資先の会社、業界などの条件が異なるように分散投資を行っていきます。

そうすればある程度事業者リスクを抑えながら案件リスク・業界リスクも軽減されます。

 

そして投資資金が多くなってきたところで、さらなる新しいソーシャルレンディング会社の利用を考えていきましょう。

そうすればリスクを抑えながら効率よく再投資が行えますので、容易に複利効果が現れます。

その結果、ソーシャルレンディング会社が提供する利回り以上の利益が得られるようになるはずです。


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