不動産開発と再生可能エネルギー施設

ソーシャルレンディングの投資先の事業にはどんな種類のものがある?

 

ソーシャルレンディングで投資をする時、投資案件の選定のために見るポイントとして「投資先が行う事業内容」があります。投資案件を選ぶ時、多くの投資家はまず利回り、さらに運用期間、そして担保の種類を参考にするでしょう。

 

しかし投資の安定性を図る上では、どういった事業を行う案件に投資をするのかもチェックしなくてはいけません。特にソーシャルレンディングは融資先の社名が貸金業法により匿名化されています。そのためどのような会社に投資するのかを見極めるためには、その事業内容を詳しく精査しなくてはいけません。

 

そこで日本で運営を行っているソーシャルレンディング会社ではどのような投資案件が多いのか、代表的なものをここではご紹介します。

 

1.国内で運用されている案件

 

日本には現在20社以上のソーシャルレンディング会社がありますが、その大半が国内の事業者に対しての融資案件となっています。国内で行われる事業ですから、投資家も情報を集めやすく、判断を下しやすいメリットがあります。

 

(1)不動産開発案件

 

ソーシャルレンディング案件の中で最も多いのが不動産開発案件です。不動産開発案件の例を挙げると、古い家を購入し民泊施設にリフォーム。さらに売却で利益を出すことを目的とする不動産事業者への融資になります。

 

不動産事業者は古い家の購入資金とリフォーム費用の融資を受け、その後民泊施設として改築し、転売をすることで利益を生み出します。

 

3,000万円の融資を受けて物件の購入とリフォームを実行。リフォーム後の物件を5000万円で売却できれば、高金利なソーシャルレンディング経由で融資を受けても十分に利益を出せるのです。

 

もちろん民泊案件以外に(購入後にリフォームしたマンションや購入済み中古住宅の転売など、様々な不動産の開発を目的とした案件があります。

 

不動産開発案件は購入した不動産が担保になることも多いため、貸し倒れが起きても資金回収しやすいメリットがあります。そのため投資家からの人気も高いものがあり、数多くのソーシャルレンディング会社が不動産開発案件への融資に取り組んでいるのです。

 

(2)中小企業の事業資金融資

 

ソーシャルレンディングを利用する会社は中小企業が多いです。ソーシャルレンディングは一般的な銀行からの融資よりも金利が高いですが、その代わりに審査の通過が速い、融資資金を多様な事業に使えるなど利便性の高さが特徴となっています。

 

銀行からの融資が受けにくい中小企業にとっては、ソーシャルレンディングも最近ではメジャーな資金調達手段の一つになっているのです。そのため、事業資金を必要とする中小企業に対する融資案件も増えています。クラウドバンクでは横浜市と提携して横浜市内の中小企業に対し、ソーシャルレンディングを通じて資金提供をするといった案件の運営も行っています。

 

この案件の担保としては、会社のビルなどの不動産また会社の債権、さらには事業そのものを担保にしているケースもあります。

 

(3)店舗事業への融資案件

 

中小企業の事業資金案件の一つに含まれますが、店舗の運営資金を融資する案件もいくつかの会社で見られます。例えばクラウドリースでは、パチンコ屋などアミューズメント施設の店舗開発資金調達のための案件が提供されています。またその他にもクリーニング屋の運営資金のための案件などがあります。

 

利回りは高めに設定されていますが、場所によって事業の継続性や収益性が大きく左右されるので、店舗の所在地を確認できないことは、投資家にとってはリスクになります。

 

これらの案件ではパチンコの実機など店舗の設備や建物などの不動産が担保になっていることもあって、資金回収の可能性が高い案件として人気があります。

 

(4)自然由来エネルギー開発案件

 

自然由来エネルギー開発案件も多くの会社で運営されている案件です。

 

太陽光による発電施設や、バイオマス発電施設、さらには水力や風力発電施設の開発案件がメインになっているでしょう。

 

案件の特徴としては、とにかく利回りが高いものが多いです。自然由来エネルギー開発案件を専門に扱っているグリーンインフラレンディングは、全案件の平均利回りが12%ほどであり、他のソーシャルレンディング会社を圧倒する数字になっています。

 

他の会社の自然由来エネルギー案件を見ても、不動産投資案件や企業融資案件などより利回りが高く設定されており、収益性を第一に考える投資家からの人気が高いです。

 

日本が国を挙げてエコ発電を推進しているだけあって、自然由来エネルギー案件は事業の可能性としても高いものがあります。太陽光発電は、発電した電力を国が購入してくれるので、経営の破綻は考えにくいです。水力や風力施設も一度設備ができてしまえば、ランニングコストが非常に低いので、事業リスクが大変低いです。バイオマス発電も現在世界各国で注目をされている新たな発電手段ですから、これから事業が拡大する可能性が高いでしょう。

 

このように非常に収益性や事業の確実性は高いのですが、一方で設定されている担保にはリスクがあります。発電事業そのものが担保設定されていることが多く、担保としての換金性や流動性はどうしても不動産より低いです。また不動産を担保にしている案件もありますが、太陽光発電事業所など、一般的な需要のある工業地や商業地から離れた場所の不動産が担保になっています。そのため換金性や資産価値は低いです。ソーシャルレンディング案件の中でも、特にハイリスクハイリターンなものが、自然由来エネルギー開発案件と言えるでしょう。

 

2.海外案件

 

ここまで紹介してきたものは日本国内での事業に対する投資案件ですが、クラウドクレジットを中心に海外で行われる事業に対しての投資案件もあります。日本国内の案件のみに投資をしていると、日本で経済危機が発生したときに、どの案件も一気に貸し倒れになるリスクがあります。

 

しかし、海外の案件に分散投資をすることでその影響は軽減できます。そこで海外案件の中で代表的なものを見てみましょう。

 

(1)海外不動産投資案件

 

アメリカンファンディングやガイアファンディングが扱っているのが海外不動産の投資案件です。 日本国内での民泊施設の開発案件などと同様に、海外での不動産開発案件への投資が中心です。これらも不動産を担保に設定しており、さらに利回りも10%近いものが中心となっています。 ただし海外案件の特徴としてその国ならではの政治リスクや災害リスクがあります。また為替ヘッジを設定しない案件では、為替相場の変動により利益が拡大することも損失を発生させることもあります。海外案件ならではの特徴にはよく注意をして投資をしましょう。

 

(2)海外中小事業者融資案件

 

クラウドクレジットは東欧、西欧、南米アフリカなどの世界各国の中小事業者に対しての融資案件も数多く行っています。メリットとしては利回りが高い点が挙げられます。日本では基本的に融資の金利上限は15%なので、ソーシャルレンディングでそれ以上の利回りを得ることはできません。

 

しかし海外案件はその国の法律によって設定できる金利の上限が違います。

 

さらには為替ヘッジを設定していない案件は、相場が円安に動くことで、為替売買差益が生まれる可能性もあります。ただし中小事業者の融資なので、発展途上国では契約が履行されないこともあります。そのようなリスクを織り込んだ上で、海外中小事業者融資案件に投資するべきでしょう。

 

(3)海外個人向け融資案件

 

クラウドクレジットでは中小事業者融資案件だけではなく、個人に対しての融資案件も提供しています。特にハイイールド型と呼ばれる個人向け融資案件は、担保を設定しない代わりに利回りは10%という、まさにハイリスクハイリターンの典型と言える案件になっています。

 

実際に貸し倒れも何件か発生するなど、国内の投資案件に比べれば、どうしてもリスクが高くなってしまいますが、分散投資と「貸し倒れが起こるもの」と想定して返済時期、運用期間、投資タイミングなども分散していけば十分な利益が確保できます。クラウドクレジットで投資をしている人たちが得た金利の平均は9%と高い数字となっています。

 

日本国内の投資案件だけではもの足りない、何かあった時に備えたいと思う人は、海外案件に積極的に取り組んでみても良いでしょう。

 

3.プレリートファンド

 

厳密に言うとソーシャルレンディングとは異なりますが、非常に近しい特性を持った投資手法に、プレリートファンドがあります。プレリートファンドは maneo の関連会社であり、ソーシャルレンディング投資家にとってはソーシャルレンディングと同じ感覚で投資できます。

 

プレリートファンドはREITとして上場する前の不動産を対象にした投資です。ソーシャルレンディングと違い、どのような事業者がその不動産を運営するのかという情報は開示されています。

 

ソーシャルレンディングが事業者に融資した際の金利を収入源としているのに対して、プレリートファンドは、不動産の運営事業によって生まれた利益を投資家に対して分配します。そのため実績のある運営事業者のファンドを選びながら投資ができ、確実性の高い案件を選びやすいのもメリットです。

 

ソーシャルレンディング業界も1年ほど前に比べてみんなのクレジット、そしてラッキーバンクへの行政処分により、その信頼性が揺らぎつつあることは否めません。投資家としてはこれまでのようにとにかく金利が高く、運用期間が長すぎないものだけを選べばいいという状況ではなくなりました。

 

自分の中でリスクヘッジに努め、安全性の高い案件を選んで投資をしなければいけないでしょう。

 

そのためにはまずどのような案件がソーシャルレンディングでは多いのか、そしてそれぞれの担保や特徴を知りながら情報収集を行い、各種のリスクに備えられるような分散投資を心掛けていきましょう。

 


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