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全案件が海外での事業への投資案件!平均的な利回りが9%と高いのも魅力
クラウドクレジットはソーシャルレンディングサービスを提供する会社のひとつ。いわゆる融資型クラウドファンディングを投資家に対して提供しています。会社の設立は2013年。社長を務める杉山智行氏は、東京大学法学部を卒業後、大和証券SMBCそしてロイズ銀行で勤務をしてきた経験を持っています。
現在の社員数は約40名ほどであり、日本で営業しているソーシャルレンディング会社の中では大きめの規模の会社です。
ではそのクラウドクレジットが提供するソーシャルレンディング案件の特徴を見ていきましょう。
1.クラウドクレジットの案件の特徴
クラウドクレジットの提供する案件の最大の特徴は、全案件が海外での事業に投資する案件だということです。日本には現在20社以上のソーシャルレンディング会社がありますが、海外で運営される案件を取り扱っている会社は、クラウドクレジット以外には2,3社程度しかありません。
1-1.海外案件のメリットとは
海外案件のメリットは利回りの高さです。クラウドクレジットでは、同社の投資家が得られた平均的な利回りが9%である資料をサイト上で発表しています。大手のmaneoが5%程度、第二位のSBIソーシャルレンディングでも6%から7%の利回りであることを考えると、クラウドクレジットの案件の利回りは高い数値を維持しています。
日本国内では基本的に融資先への金利上限は貸金業法で15%に設定されています。しかしクラウドクレジットは海外案件を専門としているため、それぞれの国での法律に則った融資を行っています。それゆえに日本よりも高い金利で貸し付けができるのです。
1-2.分散投資が可能
また海外案件に投資をすると、日本国内経済危機が起きたときに影響を受けにくいというメリットがあります。日本国内でのソーシャルレンディング案件に投資を集中させていると、リーマンショック規模の経済危機が起きた時に、どの融資先の会社も影響を受け、連鎖的な貸し倒れが発生するかもしれません。また経済危機によって担保である不動産も値下がりし、換金しにくくなることも考えられます。
海外案件では日本国内とはまた別の影響を受けるというリスクもありますが、日本国内で何らかの問題が起きても、特に影響を受けないというメリットがあるのです。
1-3.ファンドの事業内容が多様
クラウドクレジットは多くの国の案件を数多く運営しており、社長自らが海外に出向いて融資先の開拓を行っています。これまで同社の案件が運営された国を見ても、ペルー、カメルーン、スペイン、イタリア、リトアニア、エストニア、ジョージア、ロシアなど非常に多くの国での案件が見つかります。
その中には先進国もありますし、発展途上国もあります。またファンドの内容も個人融資から自動車リース事業、大企業、中小企業への融資と非常に多岐にわたっています。国だけではなく、ファンド内容を吟味した上でのリスク分散も可能です。
2月にはラッキーバンクで、ほぼ一社に限定して融資を行い、融資を通すために決算上の数値を改ざんしたという不正行為を理由に行政処分が入りました。クラウドクレジットは融資先が多様であるため、融資先の倒産によるソーシャルレンディング会社の連鎖倒産というリスクを防げるのです。
2.クラウドクレジット案件のリスク
一方でクラウドクレジットが提供している案件にはいくつかのリスクもあります。
2-1.貸し倒れや返済遅延が発生している
クラウドクレジットのホームページを見ると、現時点で運営されているファンドの状況に関する情報が確認できます。その内容を見ると、ファンド別に運用状況が予定通りに順調なのか、また遅延や貸し倒れの有無を一目で把握できます。
カメルーン案件やヨーロッパ個人向け融資のハイイールド型という高リスク案件では貸し倒れが発生しており、投資した資金が回収できなかった案件もあるようです。
日本国内のソーシャルレンディング会社が提供する案件では、貸し倒れが発生したという例は非常に少ないです。そのためクラウドクレジットが提供するソーシャルレンディング案件のリスクは比較的に高めです。ただしリスクに関してはきちんと案件別に明記されているため、リスクとリターンを自ら把握してから投資に臨めるという利点があります。
投資である以上、元本は保証されるわけではありません。リスクを把握でき、かつ現況報告も定期的に行われている点は評価できるでしょう。
2-2.返済遅延が発生する可能性が高まっている
クラウドクレジットの運用する案件の状況を見ていると、カメルーンのファンドや欧州の個人向け融資ファンドで、返済遅延や元本割れが起こる頻度が高まっています。
カメルーンファンドは為替相場の変動によって利回りが20%になるなど、一時期は投資家からの人気も高かったのですが、最近では利回りの低下や元本割れなどが目立ってきているため、熱が冷めつつあります。
欧州の個人向け融資ファンドもハイイールド型と呼ばれる最もリスクの高いものは、返済の遅延と貸し倒れが起きているため、満足な資金の回収ができていない状況です。
クラウドクレジットが2018年初頭に開催したセミナーで、投資家は平均利回りとして9%の利益を得ているという話でしたが、2018年はその数字もやや低下するかもしれません。
2-3.カントリーリスクがある
このようにクラウドクレジットの海外案件には様々なリスクがあります。融資を受ける発展途上国側に)法令遵守意識の低さが目立ち、担保の持ち逃げや債務者の失踪といった事態も起きています。日本では起こりにくい上に信じがたい事態ですが、満足に資金を回収できていない案件もあるようです。
ペルーの中小事業者向け案件も最近では利回りが低下しており、高い利回りで融資すると回収の見込みが立たないため、利回りなど条件の変更を行っています。
その他にもまだ発生していませんが、経済状況の変動や情勢の不安など、日本ではなかなかわからない、その国ならではの事情によって案件の貸倒れや遅延が発生する可能性は低くありません。
日本のソーシャルレンディング業界を見ると、案件の貸倒れや遅延が起きたという話は非常に少なく、その代わりに事業者の問題によるリスクが多く発生しています。
案件リスクを取るか、事業者リスクを取るかは投資家個人の選択になりますが、クラウドクレジットで投資する際は、案件リスクは高いと思っておきましょう。
3.クラウドクレジットはこんな人におすすめ
クラウドクレジットで投資するのであれば、投資家としての旨味は利回りと分散投資できるという点でしょう。
クラウドクレジットの案件を見ると、依然10%近い高利回りの案件が目立ちます。
ラッキーバンク、みんなのクレジットなどの行政処分を受けた会社を見て、高利回りの案件にはそれなりのリスクが伴うことを投資家も理解するようになっています。
そのため比較的に利回りを抑えた案件に投資家も資金を集中させる傾向があり、高利回り案件の人気はやや落ち着きを見せています。
しかしリスクを取ってもやはり投資である以上、高利回り案件に投資したいという人もいます。そういった人はクラウドクレジットで利回り10%以上が期待できる案件に投資をすると良いでしょう。特に為替リスクが発生するにもかかわらず、敢えて為替ヘッジを付けずに運用される案件が「円安化で高利回りが期待できる」ものとして人気を呼んでいるそうです。
もう一つの使い方としては分散投資です。日本のソーシャルレンディング会社にのみ投資するとリスクが高いことは先に説明したとおりです。ただし分散したからこそ受けるカントリーリスクもあります。日本では今特に経済危機が起きていませんが、海外では何が起こるかわかりません。日本国内の案件にのみに投資していればよかったと思うことも当然ながらあるでしょう
それでも投資先は一箇所に集中せず、案件の種類、事業の種類、担保の種類、そして運用期間や時期的な投資のタイミングなどを見計らって分散するのは投資における鉄則とも言えます。
クラウドクレジットほど海外案件を豊富に提供してくれるソーシャルレンディング会社はありません。リスクヘッジとしてクラウドクレジットを使ってみるのも良いのではないでしょうか。