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利回りが平均以上に高く運用期間も短期・中期とリスク管理が容易!案件自体もリスクが低い
レンデックスは、2017年7月からソーシャルレンディング事業を開始した会社です。日本で現在営業しているソーシャルレンディング会社の中では新規参入組ですが、その案件の信用性や収益性の高さには目を見張るものがあります。では投資先としてレンデックスを選ぶ場合、どのようなスタンスで投資すればいいのか、そしてレンデックスの案件の特徴などをここではお伝えしていきます。
1.レンデックスとはどのような会社か
レンデックスの会社概要を見ると、ソーシャルレンディング事業の運用の開始が2017年7月です。会社設立は2000年となっています。2000年に会社を設立した後、2017年までどのような事業を展開したのかについては明らかにはなっていません。ただ社長である筧悦生氏のインタビューなどによると、筧氏の個人事業を運用する目的で作られた会社であることが推測できます。
社員数は6名とソーシャルレンディング会社の中でも特に規模が小さいです。一方で2018年2月にホームページに掲載された決算の数字を見ると、1期目から黒字化を達成しているため会社の維持費が少なく、ソーシャルレンディング事業で収益性を確保できていることが伺えます。
社長の筧氏は公認会計士の資格を持っており、不動産投資に関する著作もあります。そんな経歴から不動産に強いことも推測できますが、自ら監査法人を設立する一方、その監査法人が金融庁から厳しい処分を受けたという経歴もあります。
個人投資家としてまた会計事務所の社長としての実績と、金融庁から処分を受け、監査法人の代表取締役を退任したという良い面・悪い面両方の経歴が浮かび上がってきます。
2.レンデックスの案件の特徴
ではレンデックスが提供しているソーシャルレンディング投資案件の特徴を見てみましょう。
2-1.利回りは高めであったが最近低下している
レンデックスは10%という高利回りのソーシャルレンディング案件を投資家に対し提供していました。10%という数字はラッキーバンクなどと同等の数字であり、平均的なソーシャルレンディング会社の案件の利回りが、6%~7%と考えると非常に高い数字と言えるでしょう。
ただし最近では利回りが9.5%、そして9%と徐々に低下する傾向にあります。
この方針については筧社長も「最初はお客様の注目を集める意味で10%に設定していたが、徐々に利回りを下げることで会社の経営を安定させていきたい」とインタビューなどで説明しています。
そのため10%という数字はあくまで客寄せの意味合いが強く、最終的に8%から9%の間に落ち着くのではないかと予測できます。
2-2.東急リバブルの評価による不動産を担保に設定している
レンデックス最大の特徴といえば、全案件に不動産担保を設定し、さらに不動産担保の評価を大手不動産会社である東急リバブルが行っているという点になるでしょう。
ここで思い出されるのはラッキーバンクに降った行政処分です。ラッキーバンクも全案件に不動産担保を設定していましたが、金融庁による行政処分ではその不動産担保の数字はあくまでラッキーバンク社内の独自基準によって作られたものであり、担保としての信用性が非常に低いものだということが明らかになりました。
極端な話をしてしまえば担保にした1億円相当の不動産が、市場価格では100万円にしかならないということもあり得るのです。
そのため不動産担保が設定されていたとしても、貸し倒れ発生後に投資資金を回収できるとは限りません。
しかしレンデックスの場合は自社内の基準ではなく、大手不動産会社である東急リバブルが評価額の審査を行っています。そのため第三者が下した信頼のおける数字といえます。
またLTV(評価額に対する貸し出した金額の割合)の数値も80%を上限に設定しているため、万が一貸し倒れが起きたとしても資金を回収できる可能性が非常に高いです。
2-3.案件は1年以内と短いものが多い
レンデックスの案件の運用期間は、ホームページで表記されているように全案件が一年未満です。およそ6ヶ月から12ヶ月というものが多く、また投資家の声を聞くと、早期償還もかなり発生しているようです。投資家として長期案件は安定した収入が得られるメリットもありますが、所有している間に運営会社の事業リスクなどで、資金を一気に失う可能性があります。
また急に資金が必要になった時に引き出せないリスクもあります。
その意味では6ヶ月から12ヶ月という短期~中期間の運用に特化したレンデックスの案件は、非常に使い勝手が良いと言えるでしょう。
2-4.出金手数料が無料
ソーシャルレンディング投資を行う上で意外と馬鹿にならないのが出金手数料です。例えばmaneoグループの場合、3万円以上を指定銀行以外の銀行で出金しようとすると、なんと手数料が756円もかかってしまいます。出金のために756円もかかっていては、効率の良い投資はできませんし、利回りも大きく低下してしまうでしょう。
特に投資金額が少ない人にとって756円の出費は大きな問題です。
しかしレンデックスはどの銀行にもかかわらず出金は完全無料。しかも月に何回までなどの制限もなく出金できます。投資家にとっては、ランニングコストの面でも大変使い勝手の良いソーシャルレンディングサイトと言えるでしょう。
また投資家の感想を見ていくと、入・出金処理が非常に早いようです。入金はほぼリアルタイムで処理されて投資ができるようです。出金依頼をした場合でも、出金も1時間程度で処理されます。
投資家を保護する意味でも、また投資家の投資コストを減らす意味でも、投資家に対する配慮が伺えるソーシャルレンディング会社と言えるのではないでしょうか。
3.レンデックスの問題点やリスクとは
一方でレンデックスは必ずしも安全投資できる会社とは言えないかもしれません。投資家の視点で気になる点を見ていましょう。
3-1.会社の規模が小さい
レンデックスは社員わずか6名であり、ソーシャルレンディング事業を開始してからまだ1年も経過していません。投資家が集まっている様子は見られますし、アフィリエイト広告なども展開していますが、会社の規模は成長していないようです。
またソーシャルレンディング以外の事業を展開している様子もないため他の収益源がなく、ソーシャルレンディング事業で失敗をすれば倒産してしまうリスクがあります。決算は黒字でしたが、その理由はソーシャルレンディング事業以外の社長の資産運用によるものと考えられます。
3-2.案件の数がそれほど多くない
レンデックスのここ数ヶ月の投資案件の数を見ていくと、平均して月に2件といったところです。一方でこの4月は一件も案件募集がなく、数が少ない上に募集回数にムラがあるなど安定した投資ができません。
せっかく投資用資金に余裕があるのに、投資対象がないのでは、お金が無駄になってしまいます。レンデックス一緒にのみ投資を考えるのではなく、様々なソーシャルレンディング会社を併用する中でレンデックスを利用した方がいいのかもしれません。
3.投資対象に民泊案件が目立つ
レンデックスの投資案件の内容を見てみると、京都の民泊案件の取得費用というものが目立ちます。事業会社がレンテックスから融資を受け、民泊物件を開発して転売することで利益を出し、そしてレンデックスに借金を返済する内容の案件が多くなっています。
京都の民泊物件はもちろん海外旅行者の受け皿として今は大変に人気があり、そのためこれまでの運営もうまくいっていたのでしょう。しかし最近の報道を見ると民泊施設の需要も飽和状態にあるため、これから先必ずしも収益性の高い民泊物件の運営ができるとは限りません。民泊案件に投資した場合、今後も確実な収益が見込めるとは言えないでしょう。
4.レンデックスはこんな人におすすめ
レンデックスは投資家の観点で見れば、利回りが平均以上に高く、運用期間も短期・中期と、リスク管理が容易です。さらには東急リバブルの審査付きの不動産担保を設定しているなど、案件自体もリスクが低くなっています。
日本でも後発のソーシャルレンディング会社だけに、先行していた会社の案件や投資家保護の取り組みをよく観察していたと言えるのではないでしょうか。さらに出金手数料が無料であるなど投資先としては非常に良い条件が揃っています。
一方でどうしても懸念されるのが会社のリスクです。非常に小さな会社であり(、)社長の筧氏は監査法人の社長時代に行政処分を受けたという経歴があります。現在は黒字経営ですが案件はそれほど多くなく、レンデックスのソーシャルレンディング事業ではそれほど収益が獲得できないとも考えられます。
一度行政処分を受けた人間が、改めて新しい事業を興していますが、「2度あることは3度ある」と考えるのはどうかと思います。金融庁の指導を受けた過去の過ちをしっかりと反省し、投資家のための業務フローを構築した結果、これほどの良条件になっているとも考えられます。
もちろんここ一社のみに投資するのは危険ですが、資金の半分など、多めの金額を投資すれば、大きな利益を出すことも可能です。実績と募集を見ながら、会社としての安全性が確保できているようでしたら、一度の大金を投資してもそれに見合ったリターンが得られるでしょう。